鶏卵肉情報 進化するブランド

2018年4月25日号

◎嶋ア博子養鶏場
南国の恵みで育つ「土佐ジロー玉子」
小振りな中に大きな卵黄と濃いうまみ


水平線の広がる太平洋を目前に、潮風と太陽の日差しいっぱいの環境で嶋ア博子養鶏場(嶋ア博子代表)の土佐ジローは飼養されている。自然あふれるストレスのない環境で、鶏にも人にも安心・安全・清潔にこだわった卵と肉は多くの顧客の支持を獲得している。

昭和54年に作出がスタートした土佐ジローは、60年に高知県原産の天然記念物土佐地鶏の雄と米国原産のロードアイランドレッドの雌という交配様式が決定され、63年から普及が開始された。

嶋ア氏は平成18年1月から土佐ジローの飼育を始め、現在、約1400羽の土佐ジローを飼養している。



2018年3月25日号

◎(有)ニシモト
コラーゲンネッカリッチ卵「炭たま」
卵本来の豊かな味わいとコクで大好評


(有)ニシモト(本社高知市、西本樹生社長)が販売するコラーゲンネッカリッチ卵「炭たま」はシイやカシの樹皮から作られた木炭粉と木酢液をミックスしたネッカリッチ(販売:宮崎みどり製薬(株))を贅沢に加えた飼料で元気に育てられた鶏が産んだ卵だ。

ネッカリッチを含む飼料を食べた鶏の消化管では乳酸産生菌が増加し、腸内環境が改善。感染予防に効果があることが報告されており、腸内環境の改善によりアミノ酸などの消化吸収効率が高まり、健康な鶏の体へと結びついている。

さらに、一般的に卵黄や卵白といった可食部にはコラーゲン自体が存在しないとされていたが、英国家禽学会誌「British poultry Science」で発表された論文によると、森林ミネラルを多く含むネッカリッチを鶏に与えることでコラーゲンが含まれるようになることが明らかとなっている。卵本来の風味豊かな味わいとコクがあり、潤いをもたらすコラーゲンの元となるアミノ酸も増加している。



2018年2月25日号

◎(有)金江養鶏場
地元の特産品を給与した「金の桑卵」
桑の葉の成分で黄身がぷりぷり濃厚に


かつては養蚕団地といわれた香川県さぬき市の大川町。しかし近年は養蚕が廃れ、管理者の高齢化もあって放置される桑園が増えてきた。こうした状況をなんとかしたいと立ち上がったのが、同市に農場がある(有)金江養鶏場の金江信宏氏だ。

金江氏は桑の葉のDNJ(1-デオキシノジリマイシン)という成分に着目。「DNJは桑の葉にしかなく、血糖値の上昇や血圧上昇の抑制、血中脂質の抑制などの効果がある」として、桑の葉を細かく粉砕して指定配合飼料に添加。さらに独自開発のプレミックスを加えることでブランド卵「金の桑卵」を完成させた。

桑の葉は鶏の食欲を刺激し、エサをたくさん食べるようになるという。その分、飼料代は余計にかかるものの、同社はもともと卵について「毎日使うものだからおいしく健康なものを届けたい」として、鶏の健康を第一にしてきた。「健康な鶏が生む健康な卵で元気をつなぐのが私たちの使命」と言い切る姿勢が、地域の桑の葉が持つ健康成分とマッチした。



2018年1月25日号

◎(有)緑の農園
指でつまめる濃厚な「つまんでご卵」
徹底した対策で鶏に「最高の環境」を


「鶏だって狭いのは嫌いだし悪臭はつらいし、自由に歩き回って止まり木で眠りたい」。そんな鶏にとって「最高の環境」を目指し「つまんでご卵」を生産している(有)緑の農園(福岡県糸島市、早瀬憲太郎社長)は「卵は環境が8割、エサが2割」として、「無公害鶏舎」という飼養環境を整備している。

早瀬憲一専務は、におい、ハエ、騒音、汚水、ホコリを「5大公害」と位置付け、その対策に力を入れている。壁は妻側一面のみ、あとはカーテンだけという風通しのいい開放鶏舎で、坪羽数13羽という極めて低密度の平飼い。 こうした環境で暮らす鶏はストレスもなく、「救命の甲高い鳴き声がしないため騒音の問題も解決できる」(早瀬専務)という。

その上で、100日齢での導入や独自開発のプレミックスを配合した飼料など「残り2割」も徹底的に追求した結果、産卵率も安定。早瀬専務が「信頼できる」という技術力の高い孵化場でのサルモネラワクチンの接種やトレーサビリティ可能な国産の飼料用米など、安全性も追求している。

指でつまめる黄身という見た目のインパクトは、こうした緻密な飼養方法に支えられている。



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