鹿児島県は、国内有数の畜産が盛んな県として知られている。農林水産省が公表している「畜産統計」(平成28年2月1日現在)によると、豚の飼養頭数は約126.3万頭(全国931.3万頭のうち約13.5%)、肉用牛の飼養頭数は約30.4万頭(全国164.2万頭のうち約18.5%)で、いずれも47都道府県の中で最多の頭数を誇っている。その鹿児島県で、豚のと畜、豚肉の加工、内臓処理などを主業務とする西日本ベストパッカー(株)(鹿児島県いちき串木野市浜ケ城、プリマハムグループ、辻真二代表取締役社長)は2016 年4月22 日、(株)日本環境認証機構(通称「JACO」)よりFSSC22000 認証を取得した(認証の登録範囲は「豚のと畜および食肉・内臓処理」)。内臓処理までを含めてFSSC 22000 認証を取得している点は、全国的に見ても特筆すべき特徴といえる。
西日本ベストパッカー(株)は、1990年にプリマハム(株)鹿児島工場(と場併設)の加工処理部門を分社化する形で「九州ベストパッカー(株)」として設立された。その後、2001年に四国ベストパッカー(株)と合併した際に、現在の社名(西日本ベストパッカー(株))に変更された。
プリマハム(株)鹿児島工場は1960年の設立以降、何度か改修工事などが行われたが、最近の「食の安全・安心」を求めるニーズの高まり、環境負荷を軽減した取り組みが求められるようになったことなどを背景に、操業55 周年を迎えた2015 年4月に係留場・と畜場・食肉処理加工場(肉豚のと畜・カット)で構成される新工場を竣工した。新工場では、生産能力や生産性の向上が図られるとともに、衛生管理や環境対策の面でも最大限の配慮を払った設計思想が取り入れられた。新工場の基本コンセプトとしては、主に①衛生度の高い施設・設備の実現、②生産性が高く効率的なシステムの導入、③動物福祉を考慮した設備の導入、④積極的な環境対策――の4点が掲げられている。
恒例となっている「第35回ちくさんフードフェア・ジャパンミートピア2016 inかながわ」(主催:公益財団法人日本食肉流通センター、日本食肉流通センター卸売事業協同組合、日本食肉流通センター川崎冷蔵事業協同組合、全国食肉事業協同組合連合会、神奈川食肉事業協同組合連合会)が10月8~9日の2日間、神奈川・川崎市の公益財団法人日本食肉流通センター施設内で開催された。お肉の「おいしさ」、「食べる楽しさ」を体験しよう!!を合言葉に、一推し食肉の試食、展示、販売が行われた他、全国各地の食肉卸売業者、食品業者、畜産団体などが出展し、多くの来場者で賑わった。
今回は、飼料米の普及拡大および飼料米を給与し育てた畜産物のブランド化推進事業(補助事業)の事業主体である、一般社団法人日本養豚協会(JPPA、事務局:東京都新宿区、志澤勝会長)も飼料米給与豚肉の試食提供と飼料米展示を通し、飼料米給与畜産物の普及促進を図ることを目的に、事業の一環として初めて出展。
試食した来場者らからは「甘くて美味しい」「とても食べやすい」といった声が聞かれ、飼料用米についても「普段食べているお米との違い」などの質問が寄せられていた。
国産農産物をテーマとした全国規模の展示商談会「アグリフードEXPO東京 2016」が8月18日、19日の2日にわたり東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。 今回で11回目となり、出展者数は全国の野菜、畜産物などの生産者や食品加工企業など430団体が出展。2日間の来場数も1万4410人に上った。
東京食肉市場銘柄豚協会(数藤春夫会長)は6月29日、東京・港区の東京食肉市場センタービルにて、商品開発やメニュー開発など幅広く料理研究家として活動する水原成子さんを講師に招き、「銘柄豚お料理教室」を開催した。毎回大人気のお料理教室だが、今回は高輪周辺の主婦らを中心に18名程が参加。銘柄豚協会の指定会員の1つである東日本養豚協会、(有)常陸牧場(生産者:矢吹和人さん)の橅豚(ぶなぶた)を使って「ゆで豚の薄切り にんにく醤油ソース」「シンプル黒酢の酢豚」「白ごま豆腐 抹茶みつ練乳風味」の3品を、水原さんによるデモンストレーションの後にそれぞれ数人ずつのグループに分かれて調理を行った。
調理後の試食では、美味しい銘柄豚の味を堪能した参加者たちから、「本当に美味しい豚肉でした」という声とともに笑顔が溢れた。また試食中には、東京都中央卸売市場食肉市場業務衛生課による「豚肉の流通と衛生管理」に関する情報提供が行われた他、参加者からも様々な声が寄せられた。
種豚・肉豚の育種、ハム・ソーセージ等加工品や精肉の販売を手がける(株)埼玉種畜牧場・サイボクハム(本社・埼玉県日高市、笹﨑静雄社長)はこのほど、3年に一度、ドイツ・フランクフルトで開催されるIFFA(国際食肉機械専門見本市)でのDFV(ドイツ食肉協会)主催のハム・ソーセージコンテストに35製品を出品し、ポークウインナー、あらびきウインナー、カクテルウインナー、ゆずういんなー(旬シリーズ)、和風あらびきウインナー、香福ベーコンなど19製品で金メダルを獲得。金メダル12個以上受賞の出品者に贈られる「最高栄誉賞」のトロフィーがドイツ国外の出品者として唯一授与された。
埼玉種畜牧場は1946年に埼玉県日高市で創業し、今年で創立70周年を迎えた。種豚の育種・販売から、現在は豚肉およびハム・ソーセージの販売も手がけ、今回のDFVコンテスト初チャレンジを契機に自社ブランド豚肉を原料としたハム・ソーセージなどの加工品販売にさらに力を入れる。
また、6月14日に埼玉・日高市のサイボクハム/天然温泉「花鳥風月」内のレストランで開かれた受賞記者会見では、DFVコンテストでの金メダル受賞報告の他、 2月にドイツ・バートザルツウーフレンで開催されたドイツ農業協会主催・DLG国際食品品質競技会の食品コンテスト(ハム・ソーセージ部門)に32品出品し、そのうち、しそういんなー(旬シリーズ)、ホワイトロースなど、22品で金メダルを受賞したことも合わせて報告した。
(株)フリーデン元社長の八日市屋敏雄氏が長年にわたり養豚業界に尽くした功績が評価され、今年3月17日に開催された第104回の日本養豚学会(丹羽美次会長)で第10回養豚功労賞が授与された。5月14日、神奈川県海老名市のオークラフロンティアホテル海老名で受賞祝賀会が開かれ、フリーデンの役員や関係者が大勢お祝いに駆けつけ盛大に祝宴が行われた。
祝賀会では、(株)フリーデンファーム会長の前田隼彦氏が司会を務め、八日市屋氏の大学の後輩である東京都あきる野市議会議員の天野正昭氏が開会のことばを述べた後、祝賀会発起人を代表し神奈川県養豚協会理事長の横山清氏があいさつ。「八日市屋氏は昭和39年に曽我の屋養豚に入社し、アメリカでの研修などを通じ多頭繁殖技術などの先進技術の導入に積極的に取り組み、日本の多頭飼育システムの基礎を作り、日本の養豚産業の発展に力を尽くした」と功績をたたえた。
可愛い孫たちから花束を贈られた八日市屋氏が受賞者あいさつを述べ、「52年間この業界にいるが、晩年になりこのような賞をいただくとは思いもよらなかった。私がフリーデンの社長に就任したのが2001年6月だが、その年の9月にはBSEが発生し、そのことが豚肉消費の追い風になるなど、運も味方し、また関係者の皆さんの絶大なるご支援をいただきながら、誇らしい賞をいただけたことに感謝する。仕事ばかりで家庭をかえりみなかった自分をしっかり支えてくれた妻には大変感謝している。家族や両親にも感謝したい」。
畜産学を学ぶ大学生を対象とした、「第8回全日本大学対抗ミートジャッジング競技会」(主催:全日本大学対抗ミートジャッジング競技会実行委員会、日本ICMJ)が3月9〜11日までの3日間、東京・港区の東京都中央卸売市場食肉市場など都内3カ所の会場で開催され、12大学から55名の参加者らが参加した。
競技では、牛部門、豚部門、部分肉精肉部門の3つの部門で、日本食肉格付協会が定める「牛枝肉取引規格」および「豚枝肉取引規格」に基づいて枝肉の順位付けを行い、その正確さを競い合った。開催期間中には、競技だけではなく、他大学の学生と交流をはかる食肉産業セミナーなども行われた。
なお、同競技会において優秀な成績を収めた総合成績上位者5名は、今年7月にオーストラリアで開催される「2016オーストラリア大学対抗食肉格付競技会」へ日本代表チームとして出場する。
美しい山々に囲まれた岐阜県では、小規模ながらも独自のこだわりを生かした養豚生産を続ける農家が多く、さまざまな銘柄豚が生産されている。
同県の南東に位置する恵那市で生産される「寒天そだち三浦豚」も岐阜県産ポークのひとつ。銘柄のいちばんのこだわりは「一度食べたら忘れられない、おいしい豚肉」で、厚めの背脂肪と細かく入ったサシ、締まりのある赤身が特徴の豚肉だ。脂肪の融点が低く、独特の甘みを持っており、淡いピンク色の肉はしっかりと締まり歯ごたえがある。以前より「寒天豚」として生産・販売されていたが、昨年4月から現在の名称に変更、新たなスタートを切った。
「寒天そだち三浦豚」の肉質を作り出すに当たって欠かせないのが、小麦を主原料としたエコフィードだ。三浦畜産では、コンプリートフィーダーという、主に酪農家が使う攪拌機を使い、ウェット状の飼料を自家生産している。
飼料の原料となる小麦主体の食品は、愛知県の製パン、製菓子工場の生産過剰品やロスとなったもの(商品として流通されないもの)で、これらを購入し毎日農場に仕入れている。ロスと言っても、その品質は我々が口にするものとなんら変わりはない。工場でできたてのものを運び、仕入れたほとんどをその日のうちに飼料化し給餌するため、飼料自体の安全性が高い。
そして飼料にもう一つ欠かせないのが、名前の由来にもなっている天草である。恵那市は細寒天の発祥の地であり、日本一の生産量を誇る。寒天を作るために煮立てエキスを絞った天草を加えることで、飼料の欠点だった繊維質の補給に成功した。このように、加熱されアルファ化した小麦粉食品と天草の食物繊維を摂取させることでグリコーゲンが蓄えられる。これが圧倒的なサシを作り出す源だ。
エコフィードの利用については、早くから注目し実践してきた。「小麦を主体とした残さ飼料を与えた豚肉を試食させてもらったところ、配合飼料給餌とはまったく味が違うことを知りました。当初は、残さを利用している人のところから飼料を分けてもらっていましたが、だんだんと独自のルートを開拓していきました」(三浦氏)。
飼料は1日に2回作り、品質の面から作り置きは避ける。ウェット状の飼料を各豚舎に手作業で給仕するため、自家生産する手間を含め、配合飼料との労力的な差は大きい。それでも「こういった取り組みを続けることで、海外産の遺伝子組み換えトウモロコシなどを用いていない安全なものを給餌することができます。飼料原料を仕入れに行く手間など、労務費がかかる反面、配合飼料と比較するとコストの面でも優位な部分があり、できてくるお肉にも特徴を持たせることができています」と三浦氏は話す。
2月5日、栃木県宇都宮市のホテルニューイタヤ・天平の間で関係者300人が出席し、(有)星種豚場天皇杯受賞祝賀会が盛大に開かれた。栃木県養豚協会の会長を務める(有)星種豚場代表取締役の星正美氏は、昨年10月21日の農林水産祭中央審査委員会(鈴木和夫会長)で養豚業界への貢献、種豚改良への貢献、六次産業化への取り組みなどの功績が認められ、平成27年度(第54回)農林水産祭の天皇杯受賞者(畜産部門)に選ばれ、11月23日の農林水産祭式典で表彰された。星氏は、デュロック種の雌豚を活用した食肉販売、レストラン経営などの6次産業の取り組みが評価され、平成26年11月に農林水産大臣賞を受賞したばかりで、その喜びも冷めやらぬうちの最上級賞受賞となり、大勢の関係者がその栄誉を称えた。
来賓ではまず自民党農林水産戦略調査会会長で衆議院議員の西川公也氏が祝辞を述べ、その中でTPPの経緯とともに、日本の養豚産業への支援や期待を語った。
この後、栃木県知事の福田富一氏、農林水産省生産局畜産部部長の大野高志氏のあいさつに続き、公益社団法人中央畜産会副会長の南波利昭氏が茨城牧場在職当時の種豚改良にまつわる思い出話を交えつつ祝辞。また、志澤勝氏(一般社団法人日本養豚協会会長)は「豚肉自給率をこれ以上下げないよう、美味しい豚肉を作っていこうという中で、豚の育種改良は非常に重要な部分であり、自ら作った豚肉を提供し、末端の声を反映させながら改良を重ねている星さんの取り組みには大いに敬服する。まさに日本の畜産のお手本だ。このエネルギーを養豚業界の隅々まで伝え、経済的価値を生み出す原動力にしていっていただきたい」とあいさつした。
来賓のあいさつが終わり、お孫さんから記念品と花束が贈呈された後、星正美氏が受賞者の謝辞を述べ、「すばらしい経営を行っている養豚経営者は全国にたくさんおり、その中で私が天皇杯を受賞できたのは、関係者の皆さんのご指導により経営を継続してこられたからこそ。今後はこの栄誉に恥じることなく、一層精進し、家族ともども頑張っていきたいと思っている。すでに還暦を迎えているが、自分にできるご恩返しはまだまだ残されていると思っている。TPP大筋合意に当たり、我々生産者の要請をほぼ100%政策大綱に反映していただけたことについて、西川先生や国会議員の先生、農水の幹部の皆さんに改めて感謝する。今後さらに生産コスト削減などとともに、安全・安心、高品質でおいしい豚肉の生産に養豚業界一丸となって努めていきたい」と力強く語った。星氏のあいさつに続き鏡開きが行われ、公益社団法人栃木県畜産協会会長の高橋武氏による乾杯の音頭で祝宴に入った。
昨年秋も全国各地でさまざまな食のイベントが開催された。その様子を紹介する。(編集部)
第29回「清流の国ぎふ」飛騨・美濃じまん岐阜県農業フェスティバルが昨年10月24~25日の2日間、岐阜県の岐阜県庁周辺で開催され、地元の家族連れを中心に多くの人が訪れた。
同イベントは、岐阜県の農畜産業の現状と将来方向を広く県民にPRするとともに、地域特産物や加工食品の周知・消費拡大などを通じて、県内農畜産業の一層の活性化を図るのが狙いで、約320団体が出展した。
会場内では岐阜県内各地の農産物の試食・販売をはじめ、就農相談ブースや、ジビエ料理の体験、子供を対象とした食品安全クイズ大会、震災復興支援コーナー、飼料用米や食育・地産地消をテーマとしたパネル展示コーナーなどが設置され、それぞれ盛り上がりを見せた。
養豚関係では、岐阜県養豚協会、岐阜県飼料用米利用促進協議会、東海農政局岐阜支局、みたけとんちゃん、明宝特産物加工(株)、吉田ハムなどが出展。自慢の豚肉加工品や展示物を来場者にPRした。
岐阜県養豚協会では、岐阜県産ブランド豚の試食コーナーを設置し、親子連れを中心とした多くの参加者で賑わいを見せていた。
来場者からは「地元生産者の顔を直接見られるから安心できる、来年も足を運びたい」「ブランド豚がどこで買えるのか知りたい」「海外のものは安いけど、地元のものを食べていたいと思った」といった声が聞こえ、一般消費者の食品に関する関心の高さが伺えた。
昨年10月24~25日までの2日間、東京・港区の東京都中央卸売市場食肉市場で「東京食肉市場まつり2015」(主催:一般社団法人東京食肉市場協会)が開催された。東京食肉市場まつりでは、安全・安心な国産牛肉・豚肉・食肉加工品を購入または試食できるとあって、会場には朝から入場を待つ長蛇の列ができた。「楽しむ」「食べる」「買う」をテーマに、さまざまな楽しみ方ができる市場まつりでは、今回の推奨ブランド牛である「総称 米沢牛」を擁する山形県の同ブランドのしゃぶしゃぶ試食コーナー、名産品などが購入できる販売コーナーの人気が高かった。
さらに、同市場において厳選された豚肉「銘柄豚」を取り扱う東京食肉市場銘柄豚協会(数藤春夫会長)では、美味しい豚肉400キロをトンカツや焼肉にして試食提供を行った。また24日には、今年初めての試みとして、料理研究家・フードコーディネーターとして活躍する平沢あや子氏を講師に招き、「手軽でおいしい 銘柄豚お料理教室」をステージ上で開催。銘柄豚のローストポークの作り方を会場に集まった来場者らに伝授した他、銘柄豚協会のブースで試食配布も行われた。
平成27年11月14日、15日の2日間、東京・千代田区の日比谷公園で農林水産省、公益財団法人日本農林漁業振興会共催による「平成27年度(第54回)農林水産祭『実りのフェスティバル』」が開催され、併催の「食と農林漁業の祭典」の一環として開催された「第6回ファーマーズ&キッズフェスタ2015」(ファーマーズ&キッズフェスタ実行委員会主催)に出展する形で、一般社団法人日本養豚協会(JPPA、志澤勝会長)青年部会(佐竹宣昭部会長)が通算9回目となる「国産豚肉消費拡大イベント『俺たちの豚肉を食ってくれ!』(略称:俺豚)」を開催し、初日はあいにくの雨模様の中、訪れた大勢の家族連れなどに国産豚肉のしゃぶしゃぶなどを振る舞った。
「俺豚」は、日本の豚肉の美味しさを多くの消費者に知ってもらいたいとの思いで、2007年からスタートしたJPPA青年部会主催の国産豚肉消費拡大イベントとして、2007年、2008年は新宿アルタ前広場、2009年はお台場パレットタウン広場、そして2010~2014年は日比谷公園で「ファーマーズ&キッズフェスタ」と一緒に開催し、今年2015年で通算9回目を迎えた。2007年の初回からスタッフは全国から集まった若手養豚生産者と業界関係者で、今回も自分たちで生産した豚肉を自分たちで調理し、来場した消費者に試食提供した。
開催に先立ち、JPPA青年部会部会長の佐竹宣昭さんは「国産豚肉をしっかりとPRしてほしい。自分の認識をしっかりと持ってもらい、地元に帰った時にもしっかりと国産豚肉をアピールしてほしい」と、「俺豚」に参加する仲間たちに呼びかけた。
「TPP大筋合意により低級部位などが大量に入ってきて豚肉の価格が低い方に引っ張られる可能性はあります。生産コストの低減や繁殖成績の向上などに努めていますが、TPPのスピードには追いつけないかもしれません。しかし今後、豚肉を輸入するにしても、必ずしも潤沢に調達できるとはいえず、国内生産の重要性を消費者にも理解してもらわなければなりません。そういう活動が必要で、今回の俺豚もそういう活動の一環です。全国各地のイベントに養豚生産者自らが積極的に出展するようになっているのは、とても良いことです」と佐竹さんは国産豚肉の良さを消費者に伝えていく重要性を強調する。
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