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東北7県と北海道の養豚生産農家有志が集まる北海道・東北地区若豚会は7月25・26日の2日間、国産豚肉消費拡大に向けたPRイベント「俺たちの豚肉を食ってくれ!! 北海道・東北JAPAN PORK FESTIVAL in 仙台」を宮城県仙台市・錦町公園(tbc夏祭り会場内)で開催した。
通称「俺豚」は、JPPA青年部会が中心となって毎年秋に東京都内で開催しているもので、全国から部会員が一堂に会し、銘柄豚肉のしゃぶしゃぶや加工品の試食、養豚に関するクイズ大会などを通して、国産豚肉のおいしさや魅力を消費者に直接アピールする場として毎年大きな盛り上がりを見せている。
「俺豚」の名を冠したPRイベントの地方開催は初の試みだ。会場は仙台駅から1.5kmほど離れた錦町公園で、tbc東北放送の主催による「tbc夏まつり2026」の出展ブースの1つとして展開。
当日は生憎の雨天となったが、東北、北海道から100名を超える生産農家有志、業界関係者らが集まり、計8つの銘柄豚肉の試食を配布し、その美味しさを消費者にアピールした。
また26日にはJPPAが事務局を務める国産純粋種豚改良協議会による京都ぽーくの試食会や、加工品の販売が行われ注目を集めた。
25日のイベントスタートに先立って、実行委員長である(株)山形ピッグファームの阿部秀顕氏は、「悪天候の中、皆さんには豚肉にPRということでお集まりいただいた。今回初めての仙台でのイベント。至らぬ点があると思うが、ご協力をお願いしたい」とあいさつし、消費者への積極的な声掛けを促した。
また(株)アークの橋本晋栄氏は今回の取り組みについて「2025年秋ごろに企画したもの。各県でも消費拡大に向けたPRなどをしていきたいという流れの中で、何か新しい取り組みができないかと考え実現できた。今回の取り組みを通して国産豚肉の認知がさらに広まれば嬉しい」と話している。
スペイン国境に近いピレネー山脈の麓、フランス南西部のバスク地方。かつてこの地で広く飼育されていた「バスク豚」。この豚の外見は黒い頭部と臀部、そして白い胴体というはっきりとしたツートンカラーが入っているのが特徴で、ピレネー山脈の険しい山岳地帯での放牧に適応しており、環境の変化に強く、病気にも強い頑健な体質を持つ。1929年には13万8,000頭を数えていたが、戦時中の国の食料確保の方針もあり、成長が早い白豚の飼育が推進された結果、1981年には雌豚20頭と雄豚2頭にまで激減し、絶滅の危機に瀕していた。
しかし、今から30年前に転機は訪れた。現在のピエール・オテイザ社のオーナーである肉加工職人ピエール・オテイザ氏ら5人が、後にバスク種キントア豚となる地豚「ピ・ノアール」を発見。これを地元に連れ帰り、国の種保護プログラムの協力も経て、復活へ向けて保護・育成が始まった。関係者の情熱とたゆまぬ努力の結果、1997年にはLIGERAL(血統登録書)に認定され、純血種であることが保証された。さらに、2016年に15年の歳月をかけて念願のAOC(地理的表示保護)を取得。2019年には、バスク豚協会から純粋種のバスク豚にキントアの名が与えられ、「バスク種キントア豚」と呼ばれることになる。同年には、ヨーロッパ規格のAOP(保護原産地呼称)にも認定された。こうした認定を受けて、キントア豚はガスコーニュ豚、リムーザン豚、西部ホワイト豚、バイヨー豚と並び、フランス政府が地方品種として認定した地種の一つに加わった。
ピエール・オテイザ社は生産(養豚)のみならず、生ハム・サラミ、パテ、肉調理品の缶詰などシャルキュトリー(豚肉加工品)の製造を幅広く手掛けている。また、直売店を9店舗(バスク地方に7店舗、パリに2店舗)構えており、地元のアルデュード村の直売店ではレストランを併設。今回訪れた5月中旬は平日の午前中にもかかわらず、広い駐車場には多くの自動車が駐車し、買い物客で賑わっていた。地元のほか、フランス地中海沿岸や北西部のロワール地方にも進出し、さらに世界各国の食肉店や高級食材店向けの輸出にも力を注いでいる。
茨城県が誇るブランド豚肉「常陸の輝き」が、新たなるステージへと歩みを進めている。2026年6月9日、東京・芝の「富士喜屋 芝」にて、「常陸の輝き 金のとんかつプロジェクト」のキックオフイベントが盛大に開催された。
「常陸の輝き」は、茨城県と県内の養豚関係者が約7年の歳月をかけて作り上げた結晶。真原さんによると、茨城県の系統豚「ローズD-1」の血統を使用することで筋肉内に美しい霜降り(サシ)が入りやすくなるという。さらに、仕上げの時期に麦類や米、乳酸菌などを配合した専用飼料を与えることで、「やわらかさ」「旨味の強さ」「香りの良さ」の三拍子が揃った品質を実現している。
本プロジェクト発足の背景には、確かな「評価」と浮き彫りになった「課題」がある。昨年9月に初開催された全国6産地のブランド豚を食べ比べる「とんかつ ベス豚グランプリ」において、「常陸の輝き」は見事第2位となる「金賞」を受賞。特別審査員からも「甘い香りがあって肉味が濃く、まさにとんかつに合う豚肉」と全国トップクラスの評価を獲得した(本誌2025年12月号に詳報掲載)。しかしその一方で、茨城県が実施したアンケート調査では、「常陸の輝き」を知っていると回答した人は全世代のわずか12.3%にとどまることが判明。この圧倒的な認知度の低さを打破すべく、とんかつを通じた美味しさの発信と至福の“トン活”体験を提供する本プロジェクトが立ち上がった。
イベントには、スペシャルゲストとしてオリンピック3連覇を成し遂げた“金メダリスト”の吉田沙保里さんが黄金のドレス姿で登壇。トークセッションでは、生産者を代表して登壇した真原秀喜さんが「常陸の輝き」の美味しさの秘密を熱く語った。
一般社団法人日本養豚協会青年部会(JPPA青年部、石川貴泰会長)は4月17〜18日の2日間、恒例となる青年部セミナーを東京・大崎ブライトコアホールで開催した。今回テーマに据えられたのは「人材育成」。青年部会員が全国から参加したほか、賛助会員企業による製品展示、プレゼンテーションなど盛況となった。
初日の講演では、社会保険労務士法人RIMONO Work-Life Design代表の西重剛史氏と、人材採用、社員教育、人事制度構築等の組織開発や経営のコンサルティングサービスを手掛ける(株)Legaseed執行役員の八代皐貴氏が、人材確保やコミュニケーションのポイントについて解説。
西重氏による「職場のトラブルを防ぐ!伝わるコミュニケーションセミナー」では、Everything DiSC(人の行動特性を「D・i・S・C」の四つの基本スタイルに分類し、自己理解と他者理解を深めるためのオンラインアセスメント・学習ツール)を用いた行動分析とそれに基づくコミュニケーション手法が紹介された。
賛助会員によるプレゼンテーションでは、エランコ・ジャパン(株)がPRRSワクチン「プリバセントPRRS」について発表。富士フィルムVETシステムズ(株)はポータブル超音波診断装置「iViz air V」のほか、共立製薬(株)は畜産ナビと新人向けセミナーについて説明した。
また、JPPA生産経営部会の2025年度優良事例農場として、福井県の(有)睦美ファーム・時岡篤氏による発表が行われたほか、JPPA青年部の2025年度活動報告が行われ、農林水産省との意見交換会やジャパンポークフェスティバル「俺たちの豚肉を食ってくれ!」といった取り組みが報告された。
全日本大学対抗ミートジャッジング競技会(日本ICMJ)実行委員会(井尻大地会長/鹿児島大学准教授)は2月26〜27日の2日間、JA全農ミートフーズ(株)、日本食肉科学会、公益社団法人日本畜産学会(学術企画のみ)との共催で、「第18回全日本大学対抗ミートジャッジング競技会」を開催した。
同競技会は、畜産を学ぶ学生に「食肉格付の理論や評価技術」「食肉産業の最新テクノロジー」「消費者のニーズ」に触れる機会を提供することを目的に、2009年から開催されている。今回は全国13大学から45名の学生がエントリーし、食肉に関する知識と日本食肉格付協会が定める「枝肉取引規格」に基づいて、枝肉の比較ならびに順位付けを行い、その正確さを競い合った。
26日には、東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで競技(基礎知識部門)および学術企画(特別講演)を、27日には、東京・品川区の東京中央卸売市場食肉市場で基礎知識部門、今年度からより実際の格付を意識した格付クラスが新設された牛枝肉部門、豚枝肉部門、内臓類の副生物に関する問題も出題された部分肉・精肉部門の4部門の競技を実施。大学対抗部門と個人総合部門については、この4部門の総合成績で順位が判定される。
また、新たな表彰対象として順位付け部門、選択問題部門、歩留部門、肉質部門の4部門の優秀者、ならびに枝肉の性別に関する設問の完答者にそれぞれ賞が授与された。
岐阜県の畜産振興の要である岐阜県畜産研究所は、県民に対する安全・安心・健康な畜産物の提供と「飛騨牛」「清流の国 岐阜県産ポーク」といった県内ブランドの振興を最重点課題として位置づけ、育種改良や技術開発に取り組んでいる。
同畜産研究所は2000年に岐阜県畜産試験場、岐阜県養鶏試験場、岐阜県肉用牛試験場を統合したもので、このうち養豚・養鶏研究部は、2014年に養豚研究部に養鶏研究部が統合され現在の形となった。
養豚研究部は、愛知県との共同開発によるデュロック種の系統豚「アイリスナガラ」や、筋肉内脂肪を高める遺伝的能力を持つ「ボーノブラウン」の開発に取り組んできた。しかし2018年9月、岐阜県内で国内26年ぶりとなる豚熱の発生、同年12月には畜産研究所も被害を受けた。兼ねてより畜舎の老朽化が課題となっていたこともあり、養豚研究部は2019年より、養鶏部門のある関市への移転に向け工事を開始。農場防疫レベルを最大限に高めた畜舎の建設を進め、2025年6月より本格稼働を開始した。
沖縄の在来豚として知られる「アグー」は、中国から渡来し約600年の歴史を持つ。その肉質には定評があり、2025年10月1日に東京で開催された、とんかつにした時にもっともおいしい豚肉を競い合う「とんかつ ベス豚グランプリ」では(株)沖縄県食肉センターの銘柄豚「沖縄あぐ〜」が初代MVPに選ばれるなど、現在も注目を集める豚肉だ。
アグーの歴史は古く、14 世紀末に中国から導入された島豚が起源となっている。小柄な体躯と黒色で癖のある体毛、また顔には八の字型の深いしわがあり、若干の巻尾、背はへこみ腹が垂れているといった特徴を持っている。
アグーは沖縄県の食文化になくてはならない存在として長年愛されてきたが、第二次世界大戦を経てその数は激減した。また戦後には海外から大型で発育の早い品種が導入され豚の改良が行われるようになり、雑種化も進んでいったという。
こうした背景からアグーはほぼ絶滅したと思われていたが、1981年に名護市・名護博物館が調査を行ったところ、沖縄県内に約30 頭のアグーが見つかった。そのうち18頭が沖縄県立北部農林高等学校に集められ、約10年をかけて雑種化を取り除くための戻し交配の取り組みが行われた。さらにDNA 調査による選抜が行われ、2011年に「沖縄アグー豚証明規程」を設け、戦前に存在したアグーに近い形質を持った「沖縄アグー豚」が誕生したのである。
これから日本で期待したいのがイタリアの豚脂加工品「ラルド」。イタリア各地で作られているものだが、有名なのがコロンナータ産の「ラルド・ディ・コロンナータ」(イタリア語: Lardo diColonnata)。イタリア・トスカーナ州カッラーラの集落コロンナータで生産されるラルドで、背脂の生ハムともいわれている。2004年にはEU が定めるIGP(地理的表示保護、EU ではPGI)にも認定されている。しかし、イタリア産ラルドは輸入停止となっており、日本で流通しているラルドはスペイン産である。
ラルドとは豚の背脂を塩漬けまたは燻製にしたものを指すが、ラルド・ディ・コロンナータは豚の背脂をハーブ(ニンニク、ローズマリー、コショウ、セージなど)とともに塩漬けにして製造される。塩漬け時に使用する容器も特徴的で、地元カッラーラ特産の大理石でできた「コンカ」と呼ばれるバスタブのような容器に、前述の材料を入れ、大理石でできた蓋で密封し、6カ月以上1 年近く塩漬・熟成させる。スライスしてそのまま、もしくはパンにのせ、またはパスタなどの食材として利用される。
起源は2000年以上前にさかのぼり、当時この地で大理石加工に従事していたギリシャ人たちが過酷な労働に耐えうる体力づくり、栄養補給のために考案されたという。
一般社団法人日本養豚協会(JPPA)青年部会(石川貴泰青年部会長)が主催する、国産豚肉の消費拡大イベント「JAPAN PORK FESTIVAL 俺たちの豚肉を食ってくれ!」(通称:俺豚)が2024年11月24日、東京・秋葉原電気街の商業ビル・ベルサール秋葉原1階で開催された。
一般社団法人日本養豚協会(JPPA)青年部会( 石川貴泰青年部会長)は2025年11月29日、国産豚肉の消費拡大イベント「JAPAN PORK FESTIVAL 俺たちの豚肉を食ってくれ!」(通称:俺豚)を開催した。
俺豚は、日本産豚肉のブランド確立と豚肉需給拡大を目的として、運営や企画進行の大部分を青年部会が担い開催しているもの。全国の若手養豚従事者や業界関係者の間をつなぐネットワークづくりの場としても知られる。会場は前回と同じく東京・秋葉原電気街の商業ビル・ベルサール秋葉原1階で、今回も銘柄豚のしゃぶしゃぶ試食提供などを行い、国内の消費者だけでなく国外の観光客にも大きくアピールする機会となった。
開会式では、石川部会長が「今日は年に一度の養豚のお祭り。みんなでチーム一丸となって、日本の養豚がまだまだこんなものじゃないというところを見せつけようと思います」と宣言。続いてJPPAの香川雅彦会長は、公益社団法人中央畜産会が前日に開催した令和7年度全国優良畜産経営管理技術発表会における表彰結果について、養豚農場が最優秀賞に選ばれなかったことに悔しさを滲ませながら「皆さんには豚の天皇杯を目指してほしい。今日は一日怪我のないように、豚肉をPRしていただければと思う」と呼びかけた。また、来賓として農林水産省畜産局畜産振興課の冨澤宗高課長は「俺豚は今回が19回目。ワールドワイドな取り組みということで、インバウンドにもPRする機会と聞いている。朝から一丸となって準備されている姿を見て、日本の養豚もますます明るいのではないかと感じた」と激励した。
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