鶏卵肉情報 進化するブランド

2021年3月25日号

◎山田農場たまご(岐阜県関市)
シリーズ進化するブランド164
自然のおいしさをそのままお届け
地元で愛される山田農場たまご


岐阜県関市西部の市街地にほど近い田園地域で昭和36年から養鶏を営む山田農場たまご(山田顕司農場長)。太陽と自然の空気が入る開放鶏舎と長年の経験を基にした安心の配合飼料で飼育している。

鶏舎は開放鶏舎のヒナ段2段ケージで、収容羽数は1棟1600〜1700羽の鶏舎が5棟ある。あまり密飼いにならないよう、そして売り切れる数を生産するよう心がけているとのことであった。

同社の卵のテーマは「一般の方に毎日食べていただける価格で最高の品質の卵を作ること」。鮮度にもこだわり、直売場で販売する卵は産卵当日と前日卵のみとなっている。

山田農場長によると「直売場は先代が『これからの時代の養鶏場は直売場がないと駄目だ』と考えて始めた。最初のうちは店舗を構えず、カゴを持ってきたお客さんに量り売りするというやり方だったが、平成初期に自動販売機を導入し、徐々に店も整えていった」とのこと。

このコロナ禍で飲食店からの需要は落ち込んだものの、直売場の売り上げは伸びており、特に新規の客が増えてきているという。キャッシュレス決済や自動販売機も積極的に導入して、対面販売の営業時間を短縮しつつも売り上げは順調だ。

販売する卵のパッケージも多彩で、中でも2キロのネットは珍しいとお客さんに好評だという。その他にも赤玉・白玉の10個パック、15個パックなどさまざまで10種類ほどある。山田農場長は「多彩なパッケージでお客さんに選ぶ楽しみを感じてもらえたら」と話した。



2021年2月25日号

◎ワタナベファーム(栃木県矢板市)
シリーズ進化するブランド163
あかり・こはる・ひよりの「三姉妹」
特徴が異なるワタナベファームの卵


「同じ赤玉でも、鶏種が違えば味も違う。食べてくれる人たちに、がんばって生んでくれる鶏たちを身近に感じてもらうためにも、それぞれの違いを伝えていきたい」と話すのは、ワタナベファーム(栃木県矢板市、渡辺茂代表)の直売店で東京・北千住にあるDaisyの川尻幸恵氏。

「三姉妹」と称する3種類あるブランド卵のうち、「あかり」は黄身が濃厚で、調味料にも負けない強さが特徴。強い出汁にも卵の味が負けないので、だし巻き卵、茶碗蒸しなどの全卵使いに向いている。「こはる」の黄身は料理の邪魔をしない優しい味わいで、弾力のある白身はゆで卵や煮たまごなど白身を固める調理に。「ひより」の黄身は甘みが特徴的で、濃厚ながら口当たりがもたつかない上品な後味。卵かけごはんでは出汁醤油や塩、調味料なしもお勧めという。こうしたそれぞれの特徴を店内に掲示し、三ツ星タマリエの有資格者でもある川尻氏らが来店客にもていねいに説明している。

自家製のシフォンケーキにはこはる、たまごボーロはひより、だし巻き卵はあかり・こはる・ひよりの3種類で出汁そのままの味と甘めを選べるよう全部で6種類の味を選べるなど、それぞれの特徴を生かしている。



2021年1月25日号

◎長谷川農園(埼玉県戸田市)
シリーズ進化するブランド162
濃厚卵白のしっかりとした「ゴトウもみじ」
放し飼いでストレスのない鶏が生む元気な卵


「鶏は一度飼ったらやめられない」と笑うのは、長谷川農園(埼玉県戸田市)の長谷川光司氏。埼玉県南東部に位置し、荒川を境に東京都と接する戸田市は、1985年のJR埼京線開通以降、高層マンションの建設が相次ぎ、現在は人口約14万人の住宅地。長谷川農園の農場も幹線道路に近く、周囲には住宅や倉庫などが立ち並んでいる。住民の環境問題への意識が高まる今、とても養鶏に向いているとはいえない地域だが、「悪臭や鳴き声などへの苦情はほとんどない」という。

1600平方メートルの畑の一画で、純国産鶏のもみじと、南米・チリ原産のアローカナをベースにしたアローカナ・クロスの計200羽ほどを放し飼い。もみじは濃厚卵白のしっかりとした丈夫で光沢のある卵を生み、アローカナ・クロスは強健で、小粒な卵を生む。

生まれた卵は、「臭みがない」「一度食べたらほかの卵は食べられない」などと評価され、ほぼすべてを農場隣接の自動販売機で販売している。



  TOP   月刊HACCP   月刊養豚情報   鶏卵肉情報   書籍案内   リンク   事業概要