鶏卵肉情報 進化するブランド

2022年4月25日号

◎おはよう農園(千葉県我孫子市)
シリーズ進化するブランド177
ゆったりとした環境の「光と風のたまご」
初生雛から育てすべて国産の飼料で平飼い


光と風をゆったりと感じることができる、木造の開放鶏舎の環境で自由に過ごしている鶏が生む「光と風のたまご」。生産する「おはよう農園」(千葉県我孫子市、農園主:恒川京士氏)は2019年7月にスタートし、夏野菜を中心に農薬や化学肥料を使わずに露地栽培しているほか、2021年春からは平飼い卵の販売を開始した。

同園では「日中に活動して夜は寝るという人と同じ生活サイクル」を目指し、夕方には鶏の食べ具合や水の飲み方などをチェックして、日没には完食できるよう翌日のエサの量などを決めている。

雛は農園の環境に適応できるよう、孵化場から初生雛で導入。「雛にストレスがないように」(恒川氏)、幼い時に食べたものが体を作るという思いで手間ひまかけて育てている。さらに、初生雛から育てることで「食べる人に卵が生まれるまでのストーリーを知ってもらいたい」という思いもある。



2022年3月25日号

◎(有)相卵土(沖縄県糸満市)
シリーズ進化するブランド176
独自の優良発酵飼料でつくる「はっこう卵」
鶏が健康でないと美味しい卵は生まれない


上原養鶏場を運営する(有)相卵土(あいらんど。沖縄県糸満市、上原肇社長)は、独自の優良発酵飼料で「はっこう卵」を生産・販売している。余分な脂肪のない健康な内臓を持った鶏が生む卵は人間にとっても安全で体に良いとして、「鶏が健康でないと美味しい卵は生まれない」を掲げている。

トウモロコシと大豆の吸収力を上げるため、地域のおから、ふすま、デンプンなどを乳酸菌やさまざまな酵母で発酵させた飼料を給与することで鶏の体内環境を改善し、健康で丈夫な鶏にしている。さらに「季節によって鶏の状態も変わるため」(上原陽氏)、飼料の配合は年に10〜20回も微調整を繰り返している。

飼料、飼育、研究・改良のすべてが手間ひまかかる方法で、上原氏も「ビジネスのことを考えると非効率なことをしている」と苦笑するが、「元気で健康な鶏を見ると嬉しいし、好きだからこそできている」と話す。

優良発酵飼料で育って健康な鶏が生む「はっこう卵」は生臭さがなく、「味は淡泊だが、食べ続けているとコクを感じるようになる」という。



2022年2月25日号

◎(有)グリーンファームソーゴ(京都府福知山市)
シリーズ進化するブランド175
卵の赤みと濃厚なコクの「卵どすえ」
鮮やかに透き通った卵黄の「黄味自慢」


いかにも京都らしい、はんなりとしたブランド名の「卵どすえ」を製造・販売するのは(有)グリーンファームソーゴ(京都府福知山、阿部勝之社長)。

「卵どすえ」は、大手外食チェーンとの協議を経て飼料に魚粉と赤パプリカを多く配合し、濃厚な旨みとコクに加えて、味の深みを目で見て感じる赤みの卵黄が料理を一層引き立てるという。阿部氏は「料理は五感で味わうものなので見た目の色も重要」として、カラーファンは15以上に設定。もう一つのブランド卵「黄味自慢」は、マリーゴールドの花弁粉末を配合することで、加熱時に黄身が鮮やかな黄色になる。

「お客様が目指すメニューに合わせて、例えばあたたかな色彩を大切にするなら『卵どすえ』、オムライスなど黄身の色がはっきりわかる料理には『黄味自慢』など、それぞれの個性に合った卵を選んでいただきたい」という思いが込められている。

また、同社は京都府の「京のこだわり畜産物生産農場」をはじめ、近畿圏の採卵養鶏場では初となる農場HACCP認証とJGAP家畜・畜産物認証を取得。GPセンターではISO22000認証を取得するなど、独自の食品安全方針を定め、安全・安心への取り組みを積極的に進めている。



2022年1月25日号

◎旭商事(株)(徳島県鳴門市)
シリーズ進化するブランド174
有機JAS認定の「オーガニックたまご」
低密度の平飼いをさらにブラッシュアップ


密度の低い開放型の平飼いで「オーガニックたまご」を生産・販売する旭商事(株)(徳島県鳴門市、山根浩敬社長)。オーガニック卵とは、遺伝子組み換え技術を使用しない、化学物質に頼らない、鶏本来の運動性を担保する動物福祉を重要なポイントとして、厳正なJAS基準に適合した卵のこと。

同社が徳島県吉野川市の山川農場で平飼いを始めたのは1994年。その後、有機畜産物の日本農林規格を読み込み、生協からの働きかけもあって環境整備を進め、2018年、日本で三番目となる有機JAS(オーガニック)卵の認証を取得した。

飼料はIPハンドリングに基づいたPHF/non–GMO/HQC(ハイクオリティコーン)を主体に、休耕田を再活用した飼料用米や、廃棄物とされてきたおからなども配合している。

地鶏の半分程度と極めて密度の低い平飼いでたっぷり運動した鶏が有機飼料をたくさん食べることで、「オーガニックたまご」は「味が濃く、味覚分析ではうま味成分が突出していた」(山根氏)。販売サイトにも、「ほんのり優しい味わい」「子どももいるので、オーガニックは安心」といった感想が寄せられている。



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